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刑務官になるには

刑務官になるには

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刑務官になるには、3種類の採用試験(採用選考)のいずれかに合格する必要があります。その3つは、①定年退官者などの欠員補充のために実施される「刑務官採用試験」、②「国家公務員Ⅰ種・Ⅱ種」の採用試験、③急に欠員が出たときなどに不定期で行われる「刑務官採用選考(公募)」ですが、刑務官になるほとんどの人は①の「刑務官採用試験」を選択しています。試験に合格して配属先が決まると初等科研修が実施され、この研修を修了すると刑務官としての仕事がはじまります。

刑務官採用試験

刑務官になるための一般的なルートです。採用試験は、刑務A・B、刑務A・B(社会人)、刑務A・B(武道)の6種類があり、この中からひとつを選んで受験します。Aは男性、Bは女性です。刑務A・Bおよび刑務A・B(武道)の受験資格は、試験実施年度の4月1日現在、17歳以上29歳未満の日本国籍を有する男女です。刑務と刑務(武道)の違いは、刑務が日常生活や職業訓練等に対する助言指導などを行うのに対し、刑務(武道)は警備隊として刑務所の秩序を維持する警備業務に就くことです。刑務A・B(社会人)の受験資格は、試験実施年度の4月1日現在、40歳未満の日本国籍を有する男女で、かつ刑務A・B、刑務A・B(武道)の受験資格を失った人に限定されます。いずれの試験においても学歴は問われません。

国家公務員採用試験

国家公務員総合職試験に合格した後、法務省職員から刑務官職を任命されるという方法もあります。着任先では幹部候補生の扱いとなるため、階級も副看守長や看守部長といった高い地位からスタートします。このため刑務所の現場で働くことはほとんどありません。

刑務官採用選考(公募)

急な欠員補充のために実施される試験で、いわば中途採用のために行う採用選考です。受験資格は、試験実施年度の4月1日現在、17歳以上50歳未満の日本国籍を有する男女で、学歴は問われません。試験内容は上記の刑務官採用試験と同様ですが、欠員の有無で実施かどうかが決まるため、実施されない年度もあります。

研修

試験に合格して配属先に赴任すると、約8カ月におよぶ初等科研修が行われます。当初は管区内の各施設から新人の刑務官が同じ宿舎に寝泊まりして、憲法や刑法などの法律知識、教育心理学・医学、護身術などを学びます。その後、採用された刑務所に戻って実務研修を行います。2つの研修はとても厳しく、研修中に脱落者が出ることもあるそうです。この初等科研修を修了すると、いよいよ刑務官としての仕事がはじまります。

女性刑務官を増員

法務省矯正統計表によると、男性の刑事施設1日平均収容人数は減少傾向(2011年/6万6046人→2015年/5万4689人)にあります。女性の収容人数はほぼ横ばい(同/5332人→同/4981人)で、10年前(2005年/4694人)と比較しても約300人の差しかありません。こうした事情に伴い、法務省は女性刑務官を増員する方針を打ち出しており、この傾向はしばらく継続されると予想されています。

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