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歯科助手として働き始めたばかりの1年め。最初はどんな仕事を任されるのでしょうか。早く仕事を覚えるためにどんな工夫をしているのかも見てみましょう。
覚えることがたくさんある!
歯科医師、歯科衛生士は国家資格ですが、歯科助手には資格がありません。日本歯科医師会などが認定資格を出していますが、あくまで民間の資格であり、就職活動で資格が優遇されることはあまりないようです。ただ、就職する前に資格取得の勉強をしておくと、歯科助手の仕事を知ることができ、就職した後に役立つといえるでしょう。
また、予備知識ゼロで歯科助手になった場合、1年めにはたくさんのことを覚えなければいけません。
例えば、カルテの読み方、治療に使う器具、薬剤・材料の名前や使い方、患者さんを誘導して治療が終わるまでの流れなど、知っておかなければならないことは数多くあります。
最初は先輩についてやり方を見ながら学んでいきますが、多くのクリニックはそれほど人手があるわけではないので、しばらくしたら1年めでも一人で業務をこなさなければいけなくなります。慣れないうちは担当の医師の指示がわからなかったり、治療のスピードに追い付いていけなかったりして注意されることもありますが、経験を重ねるうちにできるようになっていきます。
また、医師によって微妙に治療のやり方や使う道具が違うこともよくあります。先生をよく観察し、その先生に合わせたサポートができるようになれば、歯科助手としてかなり成長したといえるでしょう。
先輩にどんどん質問し、教えられたことをメモしよう
現在歯科助手として働いている人たちは、どうやっていろいろなことを覚えてきたのでしょうか。
よく言われるのは、
「わからないことはその場で先輩に質問する」
ということです。わからないことをそのままにしておくと、何度も間違えてしまうので、その都度理解するようにし、同じミスを繰り返さないようにしましょう。
「メモ」を作って持ち歩く人も多いようです。制服のポケットに入るくらいの小さめのメモに、器具の名前、カルテの読み方、治療の方法といった覚えるべきことや、自分で気づいたことなどを書き出し、常に持ち歩いて、何かあるごとにそのメモを見て確認します。たまにしか行わないことも書きとめておくと、すぐに思い出せるので便利です。
「最初は先輩がもっていたメモを写させてもらい、それでだいたいのことを覚えられました」
という歯科助手さんもいます。
そのほか、
「就職前に歯科助手の仕事について書かれている本を読んだ」
「就職後、歯科衛生士さんと一緒に、講習会に参加した」
経験もあるそうです。
このように、歯科助手の勉強のしかたには決まった道がありません。それぞれが独自に工夫しながら、最初の1年めをクリアしていきます。最後は「習うより慣れろ」の精神で、失敗しながら身につけていくようです。
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