• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 調理・栄養・製菓
  • ソムリエ
  • 必要な試験と資格は?
ソムリエの必要な試験と資格は?

ソムリエの必要な試験と資格は?

全国のオススメの学校

ソムリエの資格は、日本ソムリエ協会(JSA)と全日本ソムリエ連盟 (ANSA) という2つの団体が認定試験を実施しています。
JSAは受験資格に実務経験などの条件を設定しており、三次試験まで合格してもその後の書類審査で不合格になると、翌年以降は一次試験からやり直しとなるので注意が必要です。同協会が2019年に実施したソムリエ試験の合格率は29.8%でした。
一方、ANSAによるワインコーディネーター/ソムリエの資格試験は、20歳以上であれば実務経験なしでも受験できます。通常の受験方式のほか、通信コースや2日間集中 受講受験コースなども用意されており、比較的取得しやすくなっています。なお、資格試験の合格率は公表されていません。
また、ソムリエ職に就いているけれど、受験に必要な経験年数に満たないといった場合は、まずJSAが認定するワインエキスパートから取得するという方法もあります。2019年に行われたこの試験の合格率は44.2%でした。

日本ソムリエ協会(JSA)のソムリエ試験

日本ソムリエ協会(JSA)は、毎年1回、ソムリエの認定試験を実施しています。
試験は、一次試験/ワインの基礎的な知識に関する筆記試験、二次試験/ワインのテイスティング(味の鑑定)と論述試験、三次試験/ワインの開栓およびデカンタージュ(ワインをデカンタというガラス容器に移すこと)のサービス実技という3段階に分かれています。
三次試験の合格者は書類(職務経歴書および給与明細や従事証明書など)の審査が行われ、合格すると資格取得となります。一次試験に合格して二次試験で不合格の場合は翌年以降3年間一次試験を免除。二次試験に合格して三次試験で不合格の場合は翌年以降3年間二次試験が免除されます。三次試験まで合格して書類審査で不合格という場合は、翌年以降の一次試験からやり直しとなります。2019年に行われたソムリエ試験の合格率は29.8%。受験者のうち約36%が女性でした。

全日本ソムリエ連盟 (ANSA)のワインコーディネーター/ソムリエ試験

全日本ソムリエ連盟 (ANSA)は、毎年1回、ワインコーディネーター/ソムリエの認定試験を実施しています。
試験は、一次試験/接客や飲料全般の知識に関する筆記試験、二次試験/ワインの知識に関する筆記試験およびワインセールスに関する企画書の作成、三次試験/2種類のワインをテイスティングして評価する記述式試験、四次試験/各国のワイン法規など専門知識に関する筆記試験、五次試験/ワイン抜栓の実演、サービス、セールスに関する口頭試問の5段階に分かれています。
合格後は、ワインコーディネーターあるいはソムリエのどちらかの呼称を選択できます。
この受験コースのほか、通信コースや2日間集中受講受験コースなども用意されています。通信コースは、添削問題をクリアするだけで資格を取得できます。なお、ANSAの資格試験の合格率は公表されていません。

取得すると役立つワインエキスパート資格

ワインエキスパートは、日本ソムリエ協会(JSA)が実施する資格試験で、ワインを中心とする酒類・飲料・食全般の専門的知識のほか、ワインのテイスティング能力などを備えていることを証明します。
一次・二次試験に合格すると資格を取得できますが、内容はソムリエ検定の一次・二次試験と同じなので、ソムリエ職に就いているけれど受験に必要な経験年数に満たないといった人にも役立ちます。
2019年に行われたワインエキスパート試験の合格率は44.2%。受験者のうち約48%が女性でした。

出典

資格保有者一覧表(一般社団法人 日本ソムリエ協会、2020年1月1日公表)

取材協力・監修

熊谷真由美※2020年8月31日更新

JSA認定ソムリエ 料理研究家 フランスチーズ鑑評騎士。料理教室とお菓子教室ラクレムデクレム新浦安(東京ベイ)主宰。パリの料理製菓専門学校ル・コルドン・ブルーにて最高免状を取得後、フィリップ・コンティチーニ氏のパリのミシュラン星付きレストランで修業し、帰国後、恵比寿のシャトーレストラン《タイユバン・ロブション》で研鑽を積む。独立後、家庭でも食文化を通じて、楽しい美味しい時間を過ごすフランス流のおもてなしを提案。1999年にワインとチーズのマリアージュの講座を先駆けで作った。著書に『ワインとチーズを楽しむ生活』(河出書房新社)がある。

関連する仕事・資格・学問もチェックしよう

関連する仕事の必要な試験と資格もチェックしよう

ソムリエを目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT