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麻薬取締官は国家公務員の中の行政職の給与体系が適用されます。警察官や海上保安庁、刑務官などは公安職とよばれるものになりますが、麻薬取締官は行政職のため、給与は公安職よりも約10%前後低くなります。人事院勧告の「平成28年国家公務員給与等実態調査の結果」によると、行政職の平均給与は月に36万円になります。扶養手当、住宅手当、通勤手当、超過勤務手当や夏冬の年2回、期末・勤勉手当(ボーナス)などの手当が付き、民間企業より安定しています。
2016年の採用実績初任給は約18万円
麻薬取締官は国家公務員の中の行政職にあたり、そのため給与は「行政職俸給表(一)」に基づいて支給されます。「平成28年国家公務員給与等実態調査の結果」によると、大学卒・経験年数1年未満の平均給与月額は18万3701円となっており、これを初任給の目安として考えるとよいでしょう。1年で220万4412円となり、ここに、ボーナスにあたる期末手当のほか各種手当が加わった額が年収となります。
平均年齢43.6歳、平均経験年数22年の場合、平均給与月額は41万984円(地域手当、扶養手当等を含む)。ここに期末手当4.2カ月分(内閣官房内閣人事局発表による2016年度の実績)を加えた665万7941円が年収となります。ここに、課長や係長などの役職がつくと昇給し、年に一度、人によっては1~5ランクずつ上がることもあります。危険が伴う職種のため、一般の公務員よりも調整手当や昇格、年収は優遇されることが多いようです。
麻薬取締員の任務として日額190円の手当てが付く
地方公務員の麻薬取締員は基本的には地方公務員の支給金額に準じていますが、特別手当が付きます。自治体によって額は異なりますが、東京都では条例で、捜査に従事した際は日額190円が支給されると定められています。(1997年東京都職員の特殊勤務手当に関する条例施行規則)