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ケースワーカーの1年目はどうだった?

ケースワーカーの1年目はどうだった?

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ケースワーカーという仕事の責任の重さは、新人もベテランも変わりません。そのため、1年目であってもすぐに独り立ちすることが求められます。とはいえ、知識はもちろんのこと経験も必要とされるため、まずは十分にOJTをおこない業務の把握をします。

新人ケースワーカーには全員指導員がつきOJTを実施

多くの場合、新人ケースワーカーには全員指導員がつきます。そして、自分が担当することになった地区のすべての利用者宅を前任のケースワーカーと一緒に訪問し、過去の訪問記録にも目を通した上でその世帯の状況を把握します。このとき、どのように相談に乗るのか、各家庭の状況を把握するためにはどのような話をすべきかといった基本的なことから、コミュニケーションの取り方や信頼関係の構築などをOJTとして先輩ケースワーカーから教わります。もちろん、引継ぎを完了した後も随時相談に乗ってもらうことはあります。 また、各家庭の状況を記録するシステムについて学び、実際に保護費の支給決定処理や記録の作成について実務処理を通じて操作方法を習得していきます。このシステムの処理業務は入力一つで入金される生活保護費が変わってしまうこともあり、けっしてミスが許されない仕事です。実務を教わりながら一つひとつ確実に習得していきます。さらに課内研修や新人研修に参加し知識を深めます。 多くの場合、配属からしばらくすると、「新規調査」という新しい業務をおこなうようになります。これは、新しく生活保護を申請したご家庭を訪問し、生活保護の開始決定をするのに必要なさまざまな調査をおこなう業務です。現在の生活状況や困っていることを聞き取って記録したり、資産調査をしたり、生活保護費の支給決定をしたり、医療機関や民生委員に連絡してさまざまな調整をおこなうなど、その業務は多岐にわたります。

半年~1年ほどで独り立ちをする

多くの場合、配属から半年~1年ほど経つと独り立ちをします。指導員と共に行動することは少なくなり、日々の業務も自分の裁量で進めていきます。いつ・どこの家庭を訪問するか、いつ記録を作成するか、いつ支給決定処理をおこなうかなど、業務の優先順位を自分で決定し、いくつもの業務を同時進行させながら、効率的かつ着実に処理していくセルフマネジメント能力が求められるようになります。このときの考え方としては申請の締め切りに絶対に間に合わせること、そして緊急度の高い業務を優先的におこなうことです。
もちろん、独り立ちした後もすべて一人で考えなければいけないと突き放されることはなく、多くの区役所・市役所では職員同士の相談や情報共有ができる雰囲気づくりを心掛けています。そのため、わからないことや対応に困ってしまった際などは上司や先輩たちへ相談したり、同行してもらったりすることが可能です。

取材協力・監修

林伸一

1992年4月に町田市役所へ入職、地域福祉部生活援護課に配属され、地区担当ケースワーカーとして働く。以後、2回の異動を挟みつつ、2020年4月で生活援護課の在籍歴が丸20年を迎えた。

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