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薬学のここが面白い

時代の変化とともに、薬剤師の役割は大きく変わってきました。ただ薬を出すだけではなく、人々の健康や生活により密接に関わり、その質の向上に貢献できるようになったのです。在宅医療など、病院外での医療が重要視されている現代。薬剤師の役割ややりがいは、きっとこれからも広がっていくでしょう。(帝京平成大学 薬学部 井手口直子教授)

※このコンテンツは2017年~2018年の取材に基づき構成しています

人々の健康や生活により密接に関わり、その質の向上に貢献

患者さんの不安に寄り添いQOLを高める

薬剤師の役割が広がったことで、薬学の面白さも大きく広がりました。それまでは薬に関する知識だけ持っていればよかった、言い換えれば、薬を管理し、調剤することで間接的にしか患者さんと関われなかったのが、今では薬剤師が患者さんと直接向かい合い、その健康に積極的に寄与することができるようになったのです。
たとえば同じ病気でも、自分が納得した治療を受けている、自分の生活スタイルに合った治療を受けているのと、不安なまま言われたとおりの治療を受けている、無理して治療しているのとでは、QOLは変わってきます。
薬を飲むのがあまり得意ではない患者さんに、一日3回、3錠飲んでくださいというのは、それだけでも大変でしょう。患者さん自身が必要性を感じていなかったり、効果の強さや副作用に不安を感じていたりといった状態では、そのまま薬を飲まなくなってしまうことだってあり得ます。
薬剤師なら、こうした不安に寄り添って、問題を解決する、あるいは解決する手助けをすることができるのです。病気を治すことはできなくても、病気に直面した患者さんの生活の質を高めるお手伝いならできるのです。

井手口直子教授

広がる、薬剤師の活躍の場

薬剤師が関わるのは、病気の患者さんだけではありません。
2016年4月1日からスタートした「健康サポート薬局」は、病気の治療のための薬だけではなく、市販薬や、サプリメントなどの健康食品、介護用品などについても気軽に相談できる薬局です。これまでは病気を防ぐための方法や、サプリメントの効能や薬との飲み合わせについてなど、専門家に相談できるシステムはなかったのですが、薬剤師がそれに応じられるようになったのです。
院内薬局で調剤をするだけだった薬剤師の役割は、時代の変化とともに、調剤薬局、健康サポート薬局、など、大きく広がってきました。病気と付き合っていく患者さん、病気を治すために薬を飲んでいる患者さん、そして健康を保ちたいと考える方、全ての人々の健康や生活の質の向上に貢献できるようになったのです。
在宅医療や地域医療、未病予防など、病院外での医療の重要性はますます高くなっています。薬学を学ぶことの面白さ、そして薬剤師としてのやりがいも、まだまだ広がっていくのではないでしょうか。

取材協力:帝京平成大学 薬学部 井手口直子教授

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